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[書評] 十二国記シリーズ
カテゴリ: 読書
友人から小野不由美さんの小説『十二国記』シリーズを借りて読みました。
異世界のファンタジー小説で、9年ほど前にNHKでアニメ化された(知らなかったけど)ほど、人気のある小説のようです。
なんとなく古代中国思想みたいなテイストで、マンガの『ふしぎ遊戯』みたいな世界を想像していたのですが全く違います。小野不由美さんの書く小説って、基本的にホラーなんですよね。





『魔性の子』
『月の影 影の海』(上/下)
『風の海 迷宮の岸』(上/下)
『東の海神 西の滄海
『風の万里 黎明の空』(上/下)
『図南の翼』
『黄昏の岸 暁の天』
『華胥の幽夢』

の11冊を一気に続けて読みました。

『魔性の子』は、十二国記本編が発表される前の作品のホラー小説なのですが、既に異世界である十二国の世界観がしっかりと作られてた事が分かります。(ホラーだから少々残酷です。)
そして『月の影 影の海』で、普通の女子高生だった陽子が異装の男ケイキにより強引に異世界に連れて行かれ、十二国の世界が始まるのです。

この十二国の世界設定はなかなかユニークです。

・絶対王政、王の統治いかんで国は栄えたり逆に妖魔がはびこり衰えたりする
・王は世襲制ではなく、神獣である麒麟(きりん)が天意に従い王を選ぶ
・王の下に諸侯や官吏がおり、統治の実態は官僚が国を治める
・王や一部の高位の官は基本的に神仙として不老長寿だが、決して不死ではない
・他国への軍事干渉は天意によって厳しく禁止されている
・王が道を誤ると失道となり、不治の病でほどなく麒麟は死に、麒麟が死ねば王も死ぬ


物語の基本は、麒麟に選ばれた王がどう国を統治していくのか?王の存在とは何か?天意とは何か?
異世界のファンタジーでありながら、重たい話です。

乏しい資源、荒れた土地故に少ない作物、財政的に決して豊かとはいえない国をどう立て直して行くのか?
税を軽くすれば国庫が乏しくなり、国の活動に支障をきたし国が荒れる。
税を重くすれば民が苦しみ、また国が荒れる。
官吏の横暴は国を荒らすが、厳しい処分をして厳正な国にしすぎると、やはり国は傾く。
王が不在ではいけないが、王のリーダーシップが過ぎてもいけない。

読んでいると、現実世界の日本の事を色々考えてしまいます。

ところで、十二国記の設定で面白いのが、人も動物も全て木の実から生まれると言う事。
子供が欲しいと願う夫婦が「里木(りぼく)」と呼ばれる特別な木の枝に願をかけて、紐を結ぶ。願いが届けば、そこに「卵果(らんか)」と呼ばれる実がなるのです。
そう、まさしく子は天からの授かり物なのですね。(それなのに夜の営みはあるようです。)


最近、女性作家の小説にはまっています。
新井素子さん、有川浩 さん、上橋菜穂子さん、杉浦日向子さん・・・宮部みゆきさんも昔読みました。
今興味があるのは坂東 眞砂子さん。「死」と「性」を主題とした作品が特徴らしいです。

女性の視点でのファンタジーやホラーって、人の心をきちんと描いていて、本当に面白い(怖い)です。心理描写を男が描くのは難しいのかもしれません。(男は女の心理なんか分からんのよね、バカだから。)

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2011.10.21 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


プロフィール

あっちゃん

Author:あっちゃん
酒を飲みながら読書するのが好きな、ただのオヤジです。
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