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100% ウェブ(Nothing but the web)は既存のITゼネコンを死滅させるか?
カテゴリ: テクノロジー
2011/7/20に行われたGoogle Enterprise Day 2011
Googleの今後の戦略をお勉強するために参加してきました。

(1) クラウド・コンピューティング
クラウド・コンピューティング(cloud computing)という言葉は既に多くの人が耳にする言葉となりました。ちなみに、このクラウド・コンピューティングという言葉は、Google社のエリック・シュミット会長が2006年頃に最初に使ったと言われています。

データもプログラムも、全てサーバー群に置いておく。そのサーバー群はインターネットの先にある
“雲(クラウド)”の中にあれば良い。必要なのはブラウザーとインターネットへのアクセス。PC、iPhone、iPad、Android、携帯電話 等なんでも良い。

そんなITの世界の発展は、既存の「ITゼネコン」の地位を脅かします。
建設業界のゼネコンと同じような、IT産業における官公需を独占する大手のITベンダーと、多重の下請け構造。システムインテグレーションという名の、個別ユーザに合わせたオーダー・メイドのシステム開発。多額の投資をユーザは行い、多額の保守費もかかります。(そして、ITゼネコンに多くの雇用が生まれます。)
そんな世界を真っ向から否定しているのがクラウド・コンピューティングなのです。

(2)100% ウェブ
さて、「100% ウェブ」はクラウド・コンピューティングの進化形です。
PCや携帯電話は端末側にプログラムやデータを保管します。
そのため、PCや携帯電話を紛失等したら大変。大事なデータを失ってしまいます。(そして、情報漏洩という大きなリスクもあります。)

しかし「100% ウェブ」は、クライアントはブラウザだけ。
Microsoft Wordで文書を作成したり、Excelでデータを集計したり、PowerPointでプレゼン資料を作成したり、そんな作業もブラウザ上で行います。
データの保管先はクラウド、そしてブラウザ上で共同編集作業すら実現します。

PCのOSのアップデートに悩まされる事もありません。
ブラウザ上で動くプログラムはサーバにあるのですから、メンテナンスコストも激減します。

その「100% ウェブ」を実現する戦略的な端末が「Chromebook」です。
わずか数秒でブラウザ「Chrome」が起動し、全てのプログラムとデータはサーバにあります。
たとえ「Chromebook」を紛失しても、情報漏洩の心配も大事なデータの消失の心配もありません。

先の東日本大震災では、多くのコンピュータのデータが失われました。家庭のデータ、企業のデータ、役所や役場のデータ。
そんな心配も「100% ウェブ」の世界では無いのです。

(3)Google Apps
Googleでは、次のビジネス向けのサービスを提供しています。
 ・Google Enterprise Search (企業内情報検索)
 ・Google Maps & Earth(地理空間情報システム)
 ・Google Postini Services(メールセキュリティ、メールアーカイブ)
そして、
 ・Google Apps for Business
これは、Gmail、Googleカレンダー、Googleドキュメント 等のサービスを企業向けに提供するもので、更にGoogle App Engineにより様々なGoogleのインフラ機能を使ったプログラム開発が可能となります。

こんな世界、Microsoft社のOSは不要です。
しかも、Microsoft Officeすらいらない。
Microsoft Visual Studio(Microsoftの開発ツール)もいらない。

単なる検索エンジンのシンプルな窓としてスタートしたGoogleは、とんでもなく巨大な企業になってしまいました。

(4) オンプレミスなシステム
Google App Engineのセッションを担当したピーター・マグヌッソン氏は、現実には全てのシステムがクラウドに置かれるのではなく、オンプレミス(on-premise:自社運用 / 社内設置)のシステムとの共存が長く続くだろうと語っていました。
実際にGoogle Appsが提供するのは、メールや電子会議等のコミュニケーション、文書作成と保管、グループ作業等に留まります。

ERPのような期間業務システム、生産管理や顧客管理、様々な業務システムが企業には導入されています。
自治体のシステムや官公庁、病院等のシステムも独自です。
このようなシステムと、汎用的なGoogleが提供するようなシステムと共存していくのが、現実的な姿でしょう。
(このような独自の業務システムをクラウドで提供するITベンダーは今後続々と出てくるでしょう。)

(5)結論
「100% ウェブ」が実現する世界は魅力的で、ある意味、Misrosoftにとっては脅威です。
しかし、全ての業務システムをGoogleが提供する訳ではありません。
既存のITゼネコンの仕事は無くならない。しかし、インドや中国等のグローバルな競争は激化するのは事実。
安心は出来ないけれど、悲観する事も無い。
お客様の課題を適正な価格と納期で解決する。そんなITベンダーが生き残るのです。


・おまけ
とあるセッションに飛び入り参加したエリック・シュミット会長が面白い事を言っていました。
「Googleのクラウドにデータを預けて、セキュリティは大丈夫なのか?」と言うイジワルな質問に対し、「我々Googleは中国からの執拗な攻撃に対処している。」との回答。
なるほど、今も中国はGoogleを攻撃しており、世界最高の防御を行っているのですね。
SONYもGoogleの力をもっと頼れば良かったのに・・・


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2011.07.22 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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あっちゃん

Author:あっちゃん
酒を飲みながら読書するのが好きな、ただのオヤジです。
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